心肺運動負荷試験(CPX)のプロトコール
どうも、cosugiです。
今回はCPXについてです。
今まで書き留めたブログでは、
CPXって何?
どんなことをやるの?
何か使うの?
といったところを確認してきました。
軽くおさらいするとCPXとは身体的なストレス負荷をかけることに対して心肺がどのような生理的な反応をするかということを観察・評価をすることです。
具体的には主にトレッドミルやエルゴメータといった機器を使い、歩いたりペダル漕ぎといった運動を身体的なストレス負荷として行い、心電計・心電図モニター・呼気ガス分析装置等の測定機器を用いて生理的な反応を観察・評価することです。
では実際にCPXを行う際にどのような負荷のかけ方(プロトコール)で行うのでしょうか。
大きく分けると3つあります。
①:一段階負荷
②:多段階漸増負荷
③:直線的漸増負荷(ramp負荷)
方法に関しては、読んで字の如しであり、一段階は1つの負荷強度の運動にて試験を行い、多段階漸増負荷は異なる負荷強度を階段状に漸増させる運動にて試験を行い、ramp負荷は直線上に運動強度を漸増させる運動にて試験を行うものです。
ではなぜ様々な負荷様式があるかと申しますと、得られる指標が異なるからであります。
一段階負荷は、呼吸循環系の応答を分析する最も基本的な方法であり、特に酸素摂取量負荷開始時ならびに回復過程における応答速度や変化量を計測するのに適していると言われています。
多段階漸増負荷は、虚血性誘発目的で行われることが多く、嫌気性代謝閾値や呼吸性代償開始点の決定等の各種パラメータの変曲点の検出には不向きであると言われています。
ramp負荷は、多段階漸増負荷では検出が難しいとされる嫌気性代謝閾値や呼吸性代償開始点の検出に向いており、安静から最大・最高負荷まで負荷をかけることができると言われています。
そのためどのような方法で負荷をかけるかということもCPXでは大事だということがわかりますね。
では次回もどうぞよろしくお願いします。